埼玉大宮に新しく生まれた『ORGANIC&CO.(オーガニックアンドコー)』のブランディングデザインと店舗設計をnottuoで担当させていただきました。
クライアントの協同商事さんはCOEDOビールで有名な埼玉川越の企業さんですが、実は1970年代から日本で初めて有機野菜の卸売を始めた日本の有機農業の草分け的存在。
産地直送の流通形態やコールドチェーンシステムの開発など、新しい農業に取り組んできたからこそ、今では全国の数百者の有機農家さんとの信頼関係を築いている協同商事さんが、満を辞してオーガニック野菜の小売事業を始めるタイミングで、ご縁が重なりnottuoにご相談いただきました。
(COEDOビールは個人的に好きなクラフトビールだったので、メールいただいたときはびっくりでした笑)
テナント出店が決まっている状態でのキックオフだったので約半年間の短期集中決戦でしたが、川越の本社に度々伺って議論を深めることで、新規事業立ち上げに向けてのブランドコアの言語化や、デザインまわりのアウトプットへと走り抜けましたが、
キックオフ時点で社長の朝霧さんからは
「3年1タームで、4ターム12年くらいかけてじっくりブランドを育てて行きたい」
と仰っていたのがすごく印象に残っていて、やっぱりCOEDOビールというブランドを維持している企業の代表の視座は違うな、と始まりの時点ですごくワクワクしたのを今でも鮮明に覚えています。
店舗設計では、僕らnottuoチームからは「農業系店舗」というテーマを掲げ、リヤカーを什器にしたりビニールハウスの骨組みで空間を仕切ったり、川越本社で使われている木製パレットでディスプレイ兼ベンチを作ったり(nottuoメンバー総出でペーパー掛けした筋肉痛も忘れられない)と、生産者と生活者を繋ぐ店舗だからこそ、農業と流通の現場を感じさせる場としての店舗を目指し、メインのカウンターも左官で仕上げた土のボリュームを店内に配しています。
いずれは大宮駅前を、このORGANIC&CO.リヤカーを引いた自転車が野菜の配達に走り回る予定なので、それもまた街の風物詩となることを楽しみにしていますよ。
オーガニック野菜の量り売りのお店として、古くて新しい『現代の八百屋』のORGANIC&CO.にぜひ一度訪れてみてください。
扱っている野菜の美味しさに感動すること間違いなし!!
(ブランディングのデザインツールはまた後日紹介予定)
ORGANIC&CO.
OPEN 10:00 – 18:00
CLOSE毎月第4月曜日・休館日
〒330-0803
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町2-1-1 Bibli 1F
大宮駅より徒歩10分、氷川参道二の鳥居前
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